うつ病の治療 #1

うつ病は薬で治ります。

うつ病というと、聞こえは悪いかもしれませんが、薬で治りますので安心してください。

 

「なるべく薬を使わないで治療する」と、よく聞くかもしれませんが、うつ病の治療ではありえません。このことを理解して、いろいろな情報に惑わされないで下さい。

 

薬を使うことは悪いことではありません。

というか、うつ病は薬を使わないと治りません。

うつ病以外で「うつ」になっている人には、薬を使わない選択肢もありますが、うつ病では考えられません。

 

薬を使うことが悪いような表現をしているとしたら、そこでの治療は、おすすめできません。

また、こういった所では、往々にして的確な診断がなされていません。

うつ病「うつ」になっている人と、うつ病以外で「うつ」になっている人が一色単にされ、全員がカウンセリング中心で治療されているといった状況です。

 

うつ病以外の人はカウンセリング中心でもいいのですが、うつ病は薬が中心です。

 

どうか、これらのことを把握しているクリニックでみてもらってください。

ただ、うつ病はカウンセリングだけでは治りませんから、患者さん本人が気づき、転院するケースも多いと思われます。

 

じつは、うつ病は、ほっておいても治ります。だいたい10ヶ月くらいで治ります。

なので、薬なしで、どうにかして10ヶ月もちこたえれば、軽快してきます。これを、「薬なしで軽快した」というのは間違いです。

これは自然治癒しただけです。

 

もっとも怖いのは、その10ヶ月の間に、つらすぎて15%の人が自殺してしまいます。ですから、きちんと薬で治す必要があるのです。

 

抗うつ薬

薬は抗うつ薬を使います。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬SSRIが、現在もっとも使われている抗うつ薬です。

なぜ、この薬を使うのか説明します。それには、うつ病の原因を話す必要があります。

 

うつ病は脳の病気です。

脳は、情報を処理し行動へつなげる器官です。情報のやりとりは、神経伝達物質を介して行われます。

神経伝達物質のなかにセロトニンがあります。うつ病では、このセロトニンが弱まっています。

弱まったセロトニンを増強させるのが、選択的セロトニン再取り込み阻害薬SSRI)です。これによって「うつ病」が治ります。

 

カウンセリングでセロトニンを増強することはできません。ですから、カウンセリングだけでは、うつ病は治らないのです。

 

薬の使い方ですが、抗うつ薬は最高量までもっていかないと効きません。

最高量が40mgの薬なら、40mgを投与しないと効きません。

精神科でのトレーニングを受けていない医師の場合、副作用を心配し10mgしか処方せず、効かないと判断しているケースが多くみられます。

これが、よくみられるダメなパターンです。

 

最高量まで処方して、4週目くらいから効いてきます。

処方された薬が合っていれば、4週目くらいで「なんか楽になってきたな」と自分でもわかります。そして、3、4ヶ月で治ります。

 

うつ病は完全に治ります。

100%、元の自分に戻れます。前の自分と同じ力で仕事もできるようになります。

 

4~8週くらい使って効かない時は、別の薬に変えます。

きちんと「うつ病」の診断がつけば、ほとんどのケースで合う薬がみつかります。

うつ病は、きちんとした治療を受ければ、怖い病気ではありません。

 

最近は、もっと早く効果がでる薬もあり、2週目くらいから効いてきます。

 

支持的精神療法(サポーティブな精神療法)

精神療法とはカウンセリングのことです。

支持的精神療法が、心療内科・精神科のベースとなるカウンセリングです。

患者さんに支持的に(サポーティブに)接するカウンセリングで、すべての病気に行われます。

患者さんにサポーティブに接するのは、当たり前のことですが、それを各病気に合わせて丁寧に行っていきます。

 

うつ病は、薬が中心といいましたが、精神療法も必要です。

きちんと診断された「うつ病」であれば、特別な精神療法は必要なく、薬と支持的精神療法で十分です。

うつ病は完全に治ります。100%、元の自分に戻れます。前の自分と同じ力で仕事もできるようになります。」、「4週目くらいで薬が効いてきて楽になり、3、4ヶ月で治ります。」、「うつ病というと、聞こえは悪いかもしれませんが、薬で治りますので安心してください。」と説明し、患者さんをサポートします。

治ることを保証し安心してもらいます。

 これだけで、患者さんは、だいぶ楽になってくれます。

 

 

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日比谷ガーデンクリニック  日比谷 / 有楽町

 

 

次回は、うつ病の治療 #2について書きます。

 

興味のある方は、ご覧になってください。

よろしくお願いします。それでは。

うつ病の診断

うつ病における診断の重要性

何度も言いますが、患者さんが「うつ」を訴えたとしても、それは「うつ状態」であり、即、うつ病とは診断できません。うつになる病気は、いくつかあります。

 

これも何度も言いますが、なぜ、うつ病「うつ」になっているのか、そうでないのか、を診断することが重要なのでしょうか。それは治療法が違うからです。

 

うつ病なら薬で治します。

うつ病以外で「うつ」になっている人には、薬も使いますが、どちらかというとカウンセリングが中心になってきます。

また、うつ病の薬と、うつ病以外で使う薬も、基本的には違います。

 

ですから、きちんとした診断が必要なのです。

 

心療内科・精神科の診断

内科や外科では、診断のために、いろいろ検査をします。

 

お酒を飲みすぎて肝臓が悪くなっている患者さんには、血液検査をします。そして、γ-GTPという物質が上がっていると、お酒のせいで肝臓が悪くなっているとわかります。

 

脳腫瘍ができてしまった患者さんには、頭のMRIをとって腫瘍を確認します。

 

しかし、心療内科・精神科の病気では、認知症、知的障害、てんかん以外には有効な検査はありません。

うつ病を診断できる検査や頭部MRIの所見はありません。うつ病を診断できる血液中の物質もありません。

ですから、なにかの検査をして「うつ病」を診断することはできないのです。

うつ病を診断できる検査はありません。これをわかって、いろいろな情報に惑わされないようにしてください。

 

うつ病の診断は、診察して症状と経過を観察し、それに基づいて行います。「精神科の経験を十分に積んだ医師の診察」以外に診断法はありません。

 

うつ症状のチェックリストを用い、何点以上は「うつ病」であるとかもダメです。うつ状態は検出できるかもしれませんが、うつ病の診断はできません。

うつ病の診断は、診察によってのみ可能です。

 

良い診察を受ける

でも、ただ診察を受ければいいというわけではありません。良い診察を受けてください。

 

良い診察とは、当たり前ですが、「きちんとした医者にみてもらう」ということです。

 

では、「きちんとした医者」とは、どんな医者でしょう。

大学病院などの、きちんと指導してくれる施設の精神科で10年以上勤務し、まじめに勉強してきた医者です

 

きちんと教育・指導を受けてきたことが大切です。

残念なことに、心療内科・精神科の医療では、我流でも通用してしまうところがあります。

対患者さんのことですから、我流はダメです。何事もそうですが、心療内科・精神科の診療にも決まりがあります。

 

その決まりを、このブログで書いています。

 

精神科で勉強していたことが重要で、やはり、うつ病を診断するためには、精神科でのトレーニングが不可欠です。

 

まじめに10年くらい精神科をやっていると、患者さんの表情や行動を見ただけで、ある程度、診断ができるようになります。

 

実際の診断

それでは、どうやって「うつ病」を診断するか、述べていきます。

 

 態度/表情をみます

すぐれない表情で、覇気(エネルギー)が感じられません。

笑顔もみられません。

つらそうです。

声は小さく、声に力がありません。口数も少ないです。

話すのも、おっくうそうです。

はやく帰って休みたい、という感じです。

 

病前性格をみます

うつ病になりやすい人は、仕事熱心、真面目、几帳面、責任感が強い人です。

ようするに、まじめで、きちんと仕事をして、きちんと生きてきた良い人です。まわりからの信頼もあついです。

 

こういう人であるかをチェックします。

 

発症年齢をみます

うつ病は、30代後半から40代中ごろに多く発症します。

発症が、このくらいの年齢であるかチェックします。

 

症状をみます

非常に強い憂うつ感

楽しくない、元気がない、なんかさみしい、と非常に強く感じます。

これらは苦しみも伴い、非常につらいです。

 

興味、喜びの著しい減退

何事にも興味が持てず、今、世間で起きていることに対して興味や関心がわきません。

 

何をしても楽しくない。

好きなことをしても楽しく感じません。それ以前に、おっくうで、好きなこともやらなくなってしまいます。

 

おっくう

何をするのも、おっくうで、めんどくさくなってしまいます。

何もしたくありません。

 

食欲が減る

食欲が減り、何キロもやせてしまいます。

食べても美味しくない、味がしない、砂を食べてるように感じてしまいます。

 

頭の回転が鈍くなった

頭の回転が鈍くなり、考えられない、集中できない、物事を決められなくなってしまいます。これを「思考制止」といいます。

 

疲れやすい/だるい

「易疲労性」といいます。

 

自殺

「つらすぎて死んだほうがましだ」と思ってしまいます。

希死念慮」、「自殺念慮」といいます(同義語)。

 

※ もっとも重要なのは、態度/表情からくる「うつ病」に特徴的な雰囲気です。これが決め手となります。

ですから、よく患者さんの態度/表情を観察し診断していきます。

 

うつ病以外でも、心療内科・精神科の病気は、その病気に特徴的な雰囲気を感じ取ることが重要となります。

この雰囲気を感じ取るためには、精神科での10年以上のトレーニングが必要となります。

 

このように診断していきます。

前にも言いましたが、診察のみで検査はありません。

 

 

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日比谷ガーデンクリニック  日比谷 / 有楽町

 

次回は、うつ病の治療について書きます。

 

興味のある方は、ご覧になってください。

よろしくお願いします。それでは。

うつ病の症状 #2

自殺

うつ病で、もっとも怖い症状は自殺です。

うつ病なら、すべての患者さんが「つらいから死んでしまいたい」と一度は考えます。そして、うつ病の15%の人が自殺してしまいます。

うつ病は、精神疾患のなかで、もっとも自殺する人が多い病気です。

ですから、うつ病は治療が必要なのです。

 

うつ病の自殺は回復期に多いです。

うつ病はエネルギーが枯渇しています。ですから、極期には何もできません。

自殺も行動(アクション)ですから、エネルギーを使います。

 

悪い言い方かもしれませんが、首を吊るためには、なにかひも状の物を買いに行かなければなりません。電車に飛び込むには、駅まで行かなければなりません。

ようするに、自殺するためには、いろいろと行動しなければなりません。極期では、これらを行うエネルギーもありません。

 

でも、治療がすすみ回復してくると、だんだんエネルギーがでてきます。この段階では、まだ完全に回復していませんから、つらさは残っています。よって、死にたい気持ちはあり、かつ、それを実行するエネルギーも出てきて、自殺を遂行してしまいます。

 

ですから、うつ病では、「治りかけ」に自殺をすることが多いので注意が必要です。

 

うつ病は自殺する病気ですから、けっして甘く見ないでください。

 

 

何でも悪い方に考える。

悲観的になって、なんでも悪い方悪い方に考えるようになります。

 

「これからの人生は、けっしてうまくいかない。」

「仕事も、うまくいかない。」と思い、好きだったはずの仕事を、「なんで、こんな仕事についてしまたんだろう。」とまで考えます。

「仕事がダメで、経済的にきびしくなり、子供も育てられなくなる。」と思い、可愛くてしょうがなかった子供を、「子供なんて生まなければよかった」とまで考えます。

 

悪い方にしか考えないので、重要なことは決めないようにします。

会社のことを話し合えば、「どうせ、うまくいかないから退職しよう。」、夫婦間のことを話せば、「どうせ、うまくいかないから離婚しよう。」となってしまいます。

 

うつ病の悪い時は、重要なことは決めない。」、これも重要なことです。

 

うつ病が良くなれば、「なんで、あんなに悲観的になっていたんだろう。」と前向きになり、退職や離婚という方向は考えなくなります。

 

 

 

自分を責める

自分を卑下し、自分を責め、自責的になります。

うつ病では、仕事ができず会社にも行けなくなるので、「仕事もできず、なんて自分はダメな人間なんだ。給料ももらえなくなり、家族にも迷惑をかける。本当にダメな人間だ。」と自分を責めるようになります。

 

これが強くなると、妄想にまで発展してしまいます。自分はダメな人間だと、自分を責める妄想がでてきます。これを罪業妄想といいます。

 

「自分はダメな人間だから、死んだほうがいい。自分がいると、かえって家族に迷惑がかかるから、いないほうがいい。」と、自殺にもつながります。

 

ここで、妄想についって説明します。

妄想の定義は、 誤った内容、確信、訂正不能です。

罪業妄想では、「このまま会社に行けず、収入もなく、家族を守ることができない」と誤った考えを持ち、それを確信し、そんなことはないとなだめても、確信を訂正することができません。

 

妄想は、本人は確信しており、訂正不能なのです。ですから、ある人が、なにかに悩んでいた場合、なだめれば悩みが解決する(訂正できる)ときは、妄想まではいっていません。

 

「自分はダメな人間だ」と思っていても、なだめて訂正できれば妄想ではなく、悩んでいるレベルです。

「自分はダメな人間だ」と確信して、なだめても訂正できなければ、妄想までいっています。

 

 

忍耐力が減る

つらすぎて余裕がなくなり、忍耐力が減ります。

耐えるのにはエネルギーがいります。エネルギーが枯渇しているうつ病では、忍耐力もなくなります。

 

ですから、普段、耐えられていたことも耐えられなくなります。

普段なら流せる程度の頭痛、肩こり、痛みも、流せなくなり強く感じてしまいます。

 

 

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日比谷ガーデンクリニック  日比谷 / 有楽町

 

 

次回は、これらの症状に基づいた診断について書きます。

 

興味のある方は、ご覧になってください。

よろしくお願いします。それでは。

うつ病の症状 #1

憂うつな気分

うつ病の症状は、まず、憂うつな気分です。

 

楽しくない、元気がない、やる気がない、疲れる、だるい、おっくう、ということが非常に強く感じられます。

 

「非常に強く」とは、なった人でないと想像もつかないほど強く、それらの症状に体が占拠され機能しなくなってしまう程度です。

 

また、その憂うつ感は苦しみも伴っており、本当に辛い状態になります。まさに、苦悶(もだえ苦しむ)といった感じです。

ですから、「なんか気分がはれないから、うつ病かな。」ということはないのです。うつ病は本当に辛いのです。

 

仕事もできない

当然、仕事もできなくなってしまいます。

 

朝、起きても、だるくて仕事に行きたくない。

歯を磨いたり、顔を洗ったり、身だしなみを整えるのも、おっくうです。

朝、鏡を見る元気もありません。鏡を見られるかは、元気のバロメーターとなります。うつが良くなってくると、鏡を見られるようになります。

 

今まで、髪を整えて、きれいなシャツにきちんとネクタイをして出勤していた人が、ボサボサとまではいきませんが、きちんと髪を整えず、ヨレッとしたシャツに、きちんと絞めてないネクタイで出勤するようになります。

 

どうにか仕事に行けても、つらくて仕事になりません。座っているのが、やっとです。

頭の回転が遅くなるので、判断力、決断力がにぶります。集中力もなくなります。将来の計画も立てられません。

 

エネルギーが枯渇

うつ病は、エネルギーが枯渇した状態です。

 

なにもしたくないというか、できなくなってしまいます。ですから、何かやろうとしても、おっくで、できません。

「おっくう」も重要なキーワードです。これも、なんとなくといったレベルではなく、本当におっくうで、できれば何もしたくないといった状態です。

 

「今までできていたいことが、できなくなる。」、これも、うつ病のサインです。

 

エネルギーがないので、表情も覇気がなく(どんよりして)、声にも力がありません。話すのも、おっくうそうにみえます。

涙目になることもあります。

 

診察室に入ってきて、自分が「うつ」であることを、ずっと話し続けている(主張している)人は、うつ病ではありません。

長く話せるエネルギーがあるからです。

 

おっくう

とにかく、なにをするのも、おっくです。

 

とくに、人と会ったり、会話するのが、おっくうです。

人は、コミュニケーションをとる際、非常に多くのエネルギーを使います。

ですから、エネルギーが枯渇しているうつ病では、人とのコミュニケーションが非常に疲れます。

家族や好きな人と話すのもイヤになります。

 

楽しくない

何をしていても楽しくなくなります。

 

好きだったゴルフに行っても楽しくない。その前に、おっくうで行くのもイヤだ。

ゲームが好きだったが、やっても楽しくない、流しているだけ。

映画が好きだが、行く気になれない、行くのがめんどくさい。

このようになってしまいます。「楽しかったことが楽しめなくなる」、これも、うつ病のサインです。

 

「会社にいくのはイヤだが、休日の釣りは楽しい。」とか言っている人は、うつ病ではありません。

うつ病は、エネルギーが枯渇している状態ですから、なにもできない、なにも楽しくないのです。

 

興味・関心がわかない

周囲に対する興味や関心がなくなります。

 

毎朝、出勤前に、テレビや新聞でニュースをみていた人が、テレビも新聞もみなくなる。

つらすぎて、世間で今おきていることに関心を向ける余裕がなくなります。

 

ネットで、いろいろと情報を集めていた人が、どうでもよくなり、できなくなってしまいます。

 

新しいことにも目が向けられなくなります。

 

 

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日比谷ガーデンクリニック  心療内科・精神科

 

 

次回は、うつ病の症状 #2について書きます。

 

興味のある方は、ご覧になってください。

よろしくお願いします。それでは。

うつ病とは

今回から、「うつ」になる病気を説明していきます。「うつ」になる病気では、まず「うつ病」があげられます。

 

しかし、うつになる病気は、いくつかあります。

患者さんが、うつを訴えたとしても、それは「うつ状態」であり、即、うつ病とは診断できません。

これを理解しないと先に進めません。

 

うつ うつ状態・うつ うつ病、なのです。

 

そこで、まず、うつになる病気の一つである「うつ病」について述べます。いろいろ述べましたが、うつになる病気の代表は、やはり「うつ病」です。

 

好発年齢

すべての病気には好発年齢があります。何歳ごろに発症しやすいか、ということです。癌なら50代以降ということになります。

うつ病は、30代後半から40代中ごろに多く発症します。20代、30代前半での発症は稀です。

ですから、20代で「うつ」になった場合、うつ病以外の病気を考えます。これもポイントです。

 

病前性格

精神的な病気には、その病気になりやすい人の特徴があります。これを病前性格(病気になる前の性格)といいます。

うつ病になる人の特徴は、仕事熱心、真面目、几帳面、責任感が強いことです。ようするに、きちんと仕事をして、まわりからの信頼も厚く、まじめで非常に良い人です。

これも当たっています。うつ病になるのは、こんな感じの人です。

 

これらに基づき、うつ病を診断してみます。

きちんと大学を卒業し、きちんと就職して、まじめに一生懸命に働いていた人が、40歳くらいで「うつ」になった。これは、うつ病です。

 

逆に、こうでない人が「うつ」なった場合、それは「うつ病」ではありません。

大学には入ったが、あまり行かず中退し、その後は就職せず仕事もしていなかった。こういった人が、20代から「うつ」が続いている。これは、うつ病ではありません。うつ病以外で「うつ」になっています。

 

このように、好発年齢、病前性格に基づいた生活歴 だけでも確定診断に近づけます。

 

なぜ診断が重要か 

では、なぜ、うつ病「うつ」になっているのか、そうでないのか、を診断することが重要なのでしょうか。それは治療法が違うからです。

うつ病なら薬で治します。うつ病以外で「うつ」になっている人には、薬も使いますが、どちらかというとカウンセリングが中心になってきます。また、うつ病の薬と、うつ病以外で使う薬も、基本的には違います。

ですから、きちんとした診断が必要なのです。ぜひ、これを踏まえて診療しているクリニックでみてもらってください。

 

次回は、うつ病の症状について書きます。

 

興味のある方は、ご覧になってください。

よろしくお願いします。それでは。

「うつ」への理解

うつイコールうつ病でありません

たんに「うつ」といっても、いろいろあります。

 

うつイコールうつ病でありません。うつになる病気は、いろいろあります。

うつ病躁うつ病神経症適応障害パニック障害、対人恐怖症など)、人格障害などがあります。

 

診断が大切

心療内科/精神科において、これらの診断を、きちんとつけることが重要です。

なぜなら、病気によって治療法が違うからです。おなじ「うつ」でも、診断が違えば治療も違ってきます。

 

残念なことに、この診断が、ないがしろにされていることが多いです。というか、きちんと診断できていないケースが非常に多いです。

きちんと診断せず、すべての病気に同じ薬を使ったり、また、必要な薬を使わなかったりされています。

 

良いクリニックの選び方

上記のことを、きちんと踏まえているかが、良いクリニックを選ぶ鍵となります。

ぜひ、上記のことを理解し実行している心療内科/精神科クリニックでみてもらってください。

 

次回、「うつ」になる病気の違いについて書いていきます。

それぞれの病気が、どのような特徴を持ち、どのように治療されていくか詳しく説明します。

 

興味のある方は、ご覧になってください。よろしくお願いします。

日比谷ガーデンクリニックの診療内容

 

うつ病

気分がふさぎこんで、やる気がでない、何をしていても楽しくない。このような方は、うつ病かもしれません。

 神経症

 パニック障害適応障害社会恐怖(極端に強い赤面症、あがり症)など

不眠症

生活のリズムがくすれ、夜、眠れない。

 

*その他、認知症発達障害不登校など、すべてのメンタル面での問題に対応します。