うつ病とは

今回から、「うつ」になる病気を説明していきます。「うつ」になる病気では、まず「うつ病」があげられます。

 

しかし、うつになる病気は、いくつかあります。

患者さんが、うつを訴えたとしても、それは「うつ状態」であり、即、うつ病とは診断できません。

これを理解しないと先に進めません。

 

うつ うつ状態・うつ うつ病、なのです。

 

そこで、まず、うつになる病気の一つである「うつ病」について述べます。いろいろ述べましたが、うつになる病気の代表は、やはり「うつ病」です。

 

好発年齢

すべての病気には好発年齢があります。何歳ごろに発症しやすいか、ということです。癌なら50代以降ということになります。

うつ病は、30代後半から40代中ごろに多く発症します。20代、30代前半での発症は稀です。

ですから、20代で「うつ」になった場合、うつ病以外の病気を考えます。これもポイントです。

 

病前性格

精神的な病気には、その病気になりやすい人の特徴があります。これを病前性格(病気になる前の性格)といいます。

うつ病になる人の特徴は、仕事熱心、真面目、几帳面、責任感が強いことです。ようするに、きちんと仕事をして、まわりからの信頼も厚く、まじめで非常に良い人です。

これも当たっています。うつ病になるのは、こんな感じの人です。

 

これらに基づき、うつ病を診断してみます。

きちんと大学を卒業し、きちんと就職して、まじめに一生懸命に働いていた人が、40歳くらいで「うつ」になった。これは、うつ病です。

 

逆に、こうでない人が「うつ」なった場合、それは「うつ病」ではありません。

大学には入ったが、あまり行かず中退し、その後は就職せず仕事もしていなかった。こういった人が、20代から「うつ」が続いている。これは、うつ病ではありません。うつ病以外で「うつ」になっています。

 

このように、好発年齢、病前性格に基づいた生活歴 だけでも確定診断に近づけます。

 

なぜ診断が重要か 

では、なぜ、うつ病「うつ」になっているのか、そうでないのか、を診断することが重要なのでしょうか。それは治療法が違うからです。

うつ病なら薬で治します。うつ病以外で「うつ」になっている人には、薬も使いますが、どちらかというとカウンセリングが中心になってきます。また、うつ病の薬と、うつ病以外で使う薬も、基本的には違います。

ですから、きちんとした診断が必要なのです。ぜひ、これを踏まえて診療しているクリニックでみてもらってください。

 

次回は、うつ病の症状について書きます。

 

興味のある方は、ご覧になってください。

よろしくお願いします。それでは。